在留カード更新から1ヶ月──三井住友銀行の窓口で感じた、外国人として日本に暮らすということ

在留資格の更新が終わっても、面倒はそこで終わらない。

3ヶ月にわたる更新手続きがようやく一段落したあと、各種本人確認情報の更新にさらに1ヶ月以上かかった。銀行口座、証券口座、各種ログイン情報——ひとつひとつ片付けていき、やっと終わりが見えてきたと思っていた。

ただ、一つだけ残っていた。

三井住友銀行から届いたハガキを、自分の不注意で紛失してしまった。郵送での在留カード情報更新ができなくなり、やむを得ず実店舗へ足を運ぶことになった。


三井住友銀行
三井住友銀行

窓口の手続き、複雑ではないが、不愉快

店内は混んでいなかった。

待ち時間も短く、用件を伝えて書類記入が始まった時点では、以前と大して変わらないという印象だった。

ところが、書類の中身をよく見ると——以前とは明らかに違った。

「銀行が聞くべきことではないのでは」と感じる項目が、いくつも増えていた。

  1. 年収と総資産額(これはまだ許容範囲、何ならオンラインでも自己申告した)
  2. 口座の使用目的(例:Oliveアカウントは「Olive決済用」と記入するなど、これも問題なし)
  3. 日本国内でいくつの銀行口座を保有しているか、それぞれの用途は何か(この辺りから、正直少し不快になってきた。銀行には原則として関係のない話だと思いつつ、それでも正直に答えた—給与受取口座はどこか、とある証券口座の引き落とし用にどこを使っているか、など)
  4. 資産の形成方法——「投資」と書くだけでは足りず、投資の種類、収益の割合、さらには年間の平均投資収益はいくらか、まで聞かれた。ロボアドと言ったら「それ何?」みたいな顔して、こっちから説明までした。
  5. 主な収入源:給与、投資、贈与、それとも相続か。(たまに親父からお金をもらったけど、贈与ほどではないから、給与と投資だけだと)
  6. 勤務先の所在地と業種(これはもう完全にプライベートな領域だと思う。しかもシステム上にはすでに記録されているはずなのに。隠すことも特にないので、答えたけれど)
  7. 来日した年、今後も長期的に日本に住む予定か、引っ越しの可能性はあるか(これはもはや「関係ある?」の域。それでも答える気になれたのは、雰囲気を壊して余計に時間を取られたくなかったから、という理由が大きい)

担当者が三度往復し、手続きが完了するまで1時間半かかった。

その間、担当者は何度も「これはすべて政府の指導による確認事項です」と申し訳なさそうに説明し、本部で審査中であること、問題がなければ連絡はない旨も伝えてくれた。


帰り際に、少し嫌味を言ってしまった

手続きを終えたあと、担当者とたわいない雑談をした。

その中で、つい口にしてしまった。

「日本に来て十数年になりますが、今年から急にいろいろに感じるようになりましたね。在留更新の時も、日々のニュースも、今日もですね。」

いろいろ積み重なって出てきた言葉だった。

もちろん、すぐに付け加えた。「いや、そちらのせいではないですよ。ありがとうございました。」、と店を後にした。

今になって思えば、相手が答えに困る言葉だったし、多少皮肉めいた言い方でもあった。

ただ、不快に感じたのは私の性格の問題ではないと思っているので、それほど後悔もしていない。


妻にもこんな冗談

一連の話を妻にすると、二人で苦笑いした。

半ば冗談として、こんなことを言った。

「銀行からすれば、外国人はみんな脱税犯の予備軍なんだろう。だから一人ひとり、こうして確認しないといけない—お互い大変だよね。」

冗談ではあるけれど、笑い飛ばせない部分もある。

十数年間生活し、働き、納税してきた場所で、年々強くなる「審査される側」という感覚。

それが何かを少しずつ変えていくような気がして——それだけは、正直に書き残しておきたかった。


最後に

世界的な右傾化も、ポピュリズムも、自国優先主義も。

言っていることが完全に正しい部分もあれば、気持ちとしては理解できる部分もある。

ただ、政治家というのは——たとえ大きな志を持っていたとしても、それを「餌」にして民意を集めるのであれば、支持率がどれだけ高くても、いつかは必ず「借りを返す日」が来るのではないかと思う。

この国での日々はまだ長い。起きることをただ傍観する気持ちで待つつもりはないし、そんな余裕もない。ただ、正直に言えば——自分の置かれた立場を、時に真剣に心配することがある。

それはつまり、この国への信頼が、以前ほどではなくなったということだ。

悲しいね。