OCIの審査で見られている本当のポイント

OCIの申請を失敗させないための注意点

OCIの無料枠は世界的に見ても審査が厳しいクラウドサービスの一つで、理由のはっきりしないまま拒否される人が後を絶ちません。前回は申請の基本的な流れを取り上げましたが、今回は視点を変えて、審査でどこが見られているのか、そして一度落ちてしまった場合にどう動けばいいのかという、失敗を防ぐための具体的なポイントに絞って整理します。

一番多くの人がここで落ちる:カード選び

審査落ちの原因として圧倒的に多いのが、使用するカードの種類です。バンドルカードやKyashのようなプリペイド系・バーチャル系のカードは、ほぼ確実に弾かれると考えておいたほうがいいです。物理的に発行されたプラスチックカード(デビットカードでも構いません)を用意することが前提になります。

ブランドについても傾向があり、以前はJCBでも通っていたものの、現在はVISAやMastercard、AMEXのほうが通過率が高いとされています。さらに、カードの発行国と申請する居住国が一致していることも重要です。日本から申請するのであれば、日本国内の銀行・カード会社が発行したカードを使う必要があります。

住所表記の「完全一致」という壁

Oracle側のシステムは、申請画面に入力された住所と、カード会社に登録されている住所情報を機械的に照合しています。「1-2-3」と「1 chome 2-3」のような表記の違いだけでも、一致しないと判定される場合があるため、できる限りカードの登録情報に近い表記(ローマ字で構いません)に揃えておくことをおすすめします。

あわせて、「任意(Optional)」と書かれている入力項目についても、埋められる情報は埋めておくほうが、申請全体の信頼性を高めると考えられています。

通信環境とデバイスも見られている

住所やカードの情報が正しくても、アクセスしている環境自体が「なりすまし」や「重複登録」を疑われる材料になることがあります。

  • VPNやプロキシは必ずオフにする。VPN経由のアクセスは高い確率で「リスクあり」と判定され、その場で拒否されます。
  • 自宅の固定回線から申請する。公共Wi-Fiやテザリング、iCloudの「プライベートリレー」のような匿名化機能もオフにしておくほうが安全です。
  • ブラウザはシークレットモードを使う。過去に失敗した際のキャッシュやCookieが残っていると、それ自体が重複申請の根拠とみなされることがあります。

一度失敗した情報は「使い回さない」

一度登録に失敗すると、その時に使った情報がOracle側で要注意リストに載っている可能性があります。再挑戦する際は、次の項目をひとまとめにして新しいものへ切り替えるのが基本的な戦略です。

  • メールアドレス(Gmailなどを新規に作成する)
  • 電話番号(家族のものなど、別の番号を使う)
  • クレジットカード(別の番号のものに変える)
  • 住所(表記を少し変えるなどの工夫を加える)

どれか一つだけを変えても、他の情報が以前と同じであれば紐づけられてしまう可能性が高いため、セットで変えることが前提になります。

リージョン選びは「在庫」の問題でもある

東京(Tokyo)リージョンや大阪(Osaka)リージョンは無料枠用のサーバー、特にARMインスタンスの在庫が常に不足気味で、アカウント自体は作れてもサーバーを立てられないという状況がよく起こります。どうしてもサーバーを確保したい場合は、地理的に近い韓国(Seoul/Chuncheon)のようなリージョンを選ぶという方法もありますが、ホーム・リージョンは後から変更できないため、選択は慎重に行う必要があります。

「処理を完了できません」と表示されたら

一度この表示が出てしまうと、同じ画面で何度リトライしても基本的には通りません。次の二つの対応を試してみる価値があります。

  • カスタマーサポートに連絡する。画面上の連絡先から、正当な個人利用である旨を英文または日本語で伝えると、ロックが解除されるケースがあります。
  • 少し期間を空ける。1週間程度待ってから、別のブラウザや別のカードで再挑戦すると通ることがあります。
結局のところ、審査で見られているのは個々の項目の正しさだけでなく、情報全体の整合性です。どこか一箇所だけ整えても、他の部分にズレが残っていると弾かれてしまいます。

最後にもう一つだけ繰り返しておきます。この種の申請に挑む人が一番つまずきやすいのは、結局のところVPNの使用です。普段から使う習慣がある人ほど、申請の瞬間だけは必ず切っておくことを忘れないようにしてください。

シェア・購読:
🧡 この記事が気に入ったら、RSSフィードを購読して最新の更新を受け取りましょう。